BRIMAGA
相場2026/8/21 公開14分で読めます

レゴのライバルが初代Xboxを3,509ピースで出す ── 日本価格は¥63,500、同じ3,500ピース級のレゴ2本より1ピースあたり高かった

甲斐ショウジ甲斐ショウジ· Brimaga 編集長
この記事のポイント

マテルが8月19日、初代Xboxを1:1スケールで組む3,509ピースのセットを発表した。作ったのはレゴグループではない。日本のマテル直販は円で¥63,500と表示し、予約を受け付けている。レゴの同ピース級・同ジャンルの日本価格と1ピースあたりで並べてみた。

マテル・ブリックショップの初代Xboxブロックモデル(公式画像)
目次
  1. 発表されたもの
  2. マテルは「ピース数で勝負する」と自分で言っている
  3. レゴのレトロゲーム機の棚に置くと、どこに座るか
  4. ソニーの機械のほうは、まだ空欄の番号のまま
  5. 日本で買うなら、直販と並行輸入で値段が割れている
  6. コレクター視点:この製品には、まだ相場が無い

8月19日、初代Xboxを1:1スケールで組み上げる3,509ピースのブロックセットが発表されました。作ったのはレゴグループではありません。マテルが2025年に立ち上げたブロック玩具ブランド「マテル・ブリックショップ」の製品です。レゴのアイコンズやスター・ウォーズが押さえている「大人が飾るための大型セット」の棚に、正面から並べにきた1本ということになります。

日本の読者にとって効いてくるのは、次の一点です。この製品は、日本円で予約できます。 マテルの直販サイトで購入国を日本に切り替えると、価格は¥63,500と円で表示され、予約ボタンが出ます(8月21日時点)。

注意

本記事はレゴ以外のメーカーの製品を扱います。Brimagaはレゴ(R)の相場・カタログサイトなので、この製品の相場データは持っていません。突き合わせに使う数字は、マテル側がメーカーの発表と直販サイトの表示、レゴ側が自社カタログとレゴ公式ストア(日本)の実測です。価格・在庫・表示はすべて2026年8月21日時点の観測です。

本体の内部と組み立て説明書。ポッチ付きのプレートやブロックで組まれているのが分かる(画像: マテル/公式ニュースルームより)
本体の内部と組み立て説明書。ポッチ付きのプレートやブロックで組まれているのが分かる(画像: マテル/公式ニュースルームより)

発表されたもの

一次資料はマテルのニュースルームに出たプレスリリースで、日付は8月19日です(日本語圏で記事になったのは翌20日)。

項目内容
製品名Mattel Brick Shop Microsoft XBOX Building Set(品番 HYL44)
ピース数3,509
参考小売価格$329.99
日本価格(マテル直販)¥63,500
対象年齢17歳以上
内容1:1スケールの本体と「The Duke」コントローラー、3本のゲームのジオラマ(Halo: Combat Evolved/The Elder Scrolls III: Morrowind/Psychonauts)、NanoWorldフィギュア12体
仕掛け本体を開くと起動シーケンス、コントローラーのボタンで4種類の光と音、隠しのボタン操作で専用の演出

プレスリリースは「コンソールの25周年を記念して」と書いています。初代Xboxの北米発売は2001年11月15日、日本発売はその約3か月後の2002年2月22日です(Game Watch)。つまり25年目の起点は北米で、日本での25年目が来るのは2027年2月ということになります。

豆知識

発売日は、実はプレスリリースに書かれていません。書いてあるのは「Amazon、ベスト・バイ、Mattel Creations を含む世界の一部の販売店で予約受付中」までです。日本語圏ではGame*Sparkが「現地時間10月1日発売予定」と報じ、英語圏のVGCは「10月」とだけ書いています。一方、マテル自身の直販ページには「2026年10月16日までに発送」と表示されています。1日なのか16日なのかは、公開資料からは決まりません。

マテルは「ピース数で勝負する」と自分で言っている

このブランドが2025年1月に発表されたときのリリースに、目標がはっきり書かれています ── より多くのサプライズ機能、組み立て後の楽しみ、そしてより多くのピース数を、競争力のある価格で提供する、と(スタッズの記事が原文と訳を併載しています)。

「競争力のある価格」と言われたら、相場サイトのやることは1つです。割ってみる。

そこで、レゴ側からピース数がXboxとほぼ同じ3,500ピース級の現行セットを3本選び、日本価格で1ピースあたりを出しました。日本価格はレゴ公式ストア(日本)の商品ページを8月21日に1本ずつ開いて確認した値です。

セットピース日本価格1ピースあたり米国定価1ピースあたり(セント)
マテル 初代Xbox(HYL44)3,509¥63,500¥18.1$329.999.4
レゴ 76476 魔法省<コレクターズエディション>3,491¥74,980¥21.5$449.9912.9
レゴ 21067 タワーブリッジ3,745¥52,980¥14.1$349.999.3
レゴ 10341 NASA アルテミス スペース・ローンチ・システム3,601¥45,980¥12.8$259.997.2

まず押さえておくと、順位はドルでも円でも同じです。 高いほうから、ハリー・ポッター → Xbox → タワーブリッジ → アルテミス。この4本のなかでXboxは上から2番目で、それは通貨を変えても動きません。

変わるのは、差の開き方のほうです。

比較相手ドルで見た差円で見た差
21067 タワーブリッジXboxが0.6%高いXboxが27.9%高い
10341 アルテミスXboxが30%高いXboxが42%高い
76476 魔法省CEXboxが27%安いXboxが16%安い

ドルで並べるかぎり、マテルの言う「競争力のある価格」はおおむね成り立っています。9.4セントはタワーブリッジの9.3セントとほぼ同じで、版権もののハリー・ポッターよりはっきり安い。ところが円に持ってくると、ほぼ同じだったはずのタワーブリッジとの差が28%まで開き、ハリー・ポッターに対する安さは27%から16%に縮みます。 4本のなかでマテルだけが、円換算のどこかで1段持ち上げられている形です。

レゴ(R)ハリー・ポッター「魔法省<コレクターズエディション>」76476 の公式画像。3,491ピースでXboxとほぼ同規模
レゴ(R)ハリー・ポッター「魔法省<コレクターズエディション>」76476 の公式画像。3,491ピースでXboxとほぼ同規模

なぜこうなるかは、7月に全105セットで調べた「1ドルあたりの日本価格」の物差しを当てると出てきます。上の4本を同じ計算にかけると、次のようになります。

セット1ドルあたりの日本価格
マテル 初代Xbox¥192.4
レゴ 10341 アルテミス¥176.9
レゴ 76476 魔法省CE¥166.6
レゴ 21067 タワーブリッジ¥151.4

7月の記事で出した現行105セットの中央値は¥150.6(税抜換算)、税込に直しても¥165.6でした。マテルの¥192.4は、その税込換算の中央値より約16%高い水準です。 ピース単価で見た「競争力」は、日本に持ってくる段階で目減りしている、という読み方になります。

ポイント

「1ドルあたりの日本価格」は為替レートではありません。日本の税込価格を米国の税抜定価で割った比で、絶対値に意味はなく、同じ計算をした製品どうしを並べたときの散らばりを見るための数字です。今回はマテル側も同じ計算にそろえています。

レゴのレトロゲーム機の棚に置くと、どこに座るか

もう一つの見方は、同じ「ゲーム機をブロックで組む」路線に並べることです。この路線は2020年のニンテンドー エンターテインメント システムから始まり、Brimagaは7月にドンキーコングのリーク8月にプレイステーションの噂を記事にしてきました。

8月21日にレゴ公式ストア(日本)で1本ずつ開いた結果が、これです。

セットピース日本価格8月21日の状態1ピースあたり
71374 ニンテンドー エンターテインメント システム20202,646表示なし製造終了
10306 Atari 260020222,532表示なし製造終了
10323 ゲームセンターマシン パックマン20232,651¥37,980 →¥26,586(30%オフ)限定/まもなく廃番・売り切れ¥14.3
72046 ゲームボーイ2025421¥9,980在庫あり¥23.7
72051 ドンキーコング アーケードゲーム20261,367¥29,980ただいま在庫切れ¥21.9
マテル 初代Xbox(参考)20263,509¥63,500予約受付中¥18.1

Xboxの¥18.1は、この棚のなかでは真ん中です。パックマン(¥14.3)より高く、ゲームボーイ(¥23.7)とドンキーコング(¥21.9)より安い。少なくとも「レゴより極端に安い」も「レゴより極端に高い」も成り立ちません。

レゴ(R)「ゲームセンターマシン パックマン」10323 の公式画像。8月21日時点で「まもなく廃番」かつ売り切れ
レゴ(R)「ゲームセンターマシン パックマン」10323 の公式画像。8月21日時点で「まもなく廃番」かつ売り切れ

この表を作っていて、11日前と変わっていた行が1つありました。72051 ドンキーコングが「ただいま在庫切れ」になっています。 8月10日に同じページを開いたときは買える状態で、公式¥29,980に対して国内モールが¥26,983でした。今日の国内モール(在庫あり・直近1週間の観測)は次のとおりです。

セットモール最安2番目観測日公式との差
72051 ドンキーコング¥26,980¥26,9808月15日公式より10.0%安い(公式は在庫切れ)
72046 ゲームボーイ¥8,350¥8,3508月14日公式より16.3%安い
10323 パックマン¥56,708¥57,6048月17日公式の表示価格¥37,980の約1.49倍

最安と2番目を並べているのは、型番の一致だけで別物の出品が混ざることがあるためです。今回はどの行も差が小さく、極端な外れ値はありませんでした。71374と10306は、直近1週間に在庫ありで観測された国内出品がなかったため、この表には載せていません。

レゴ(R)「ドンキーコング アーケードゲーム」72051 の公式画像。8月21日時点で「ただいま在庫切れ」
レゴ(R)「ドンキーコング アーケードゲーム」72051 の公式画像。8月21日時点で「ただいま在庫切れ」

ソニーの機械のほうは、まだ空欄の番号のまま

面白いのは、同じ10月にもう1台のゲーム機が出るかもしれない、と言われていることです。レゴの72306 ── 初代プレイステーションとされる番号です。

8月21日にBricksetの該当ページを開き直しましたが、8月10日に記事にしたときから1文字も変わっていませんでした

項目8月21日時点のBrickset
名前{?}(未登録)
テーマTBD
2026
ピース数1,911
参考価格$159.99 / €159.99
1ピースあたり8.4セント
対象年齢18+
バーコードEAN 5702018068281

つまり、こういう並びになっています。マイクロソフトの機械は、メーカーが名前と価格と写真を出して予約が始まっている。ソニーの機械は、数字だけがカタログに入っていて名前が空欄のまま、10月1日という日付だけが噂として流れている。

注意

ここは前回と同じ線を引いておきます。Brimagaの製品データはBricksetを取り込み元のひとつにしているので、「自社DBの1,911ピースが噂と一致する」ことは独立した裏付けにはなりません。同じ数字を2か所で見ているだけです。確かめられるのは、レゴのカタログ運用の側にこの番号と数値が存在する、という一点だけです。

噂の$159.99が本当なら、1ピースあたり8.4セント ── マテルのXboxの9.4セントより安いことになります。「ピース数で勝負する」と宣言したブランドより、レゴの噂のほうが単価が低い、という妙な状態です。もっとも、片方は確定価格で片方は噂なので、並べられるのはここまでです。

なお日本にとっての意味は、この2台でまるで違います。初代プレイステーションは1994年12月3日に¥39,800で日本から出た機械で、累計出荷は1億240万台を超えました(ソニー・インタラクティブエンタテインメント公表値・2012年3月31日時点)。初代Xboxが日本に来たのは2002年2月22日です。日本で先に売られた機械のほうが、ブロックになるのは後になるかもしれない ── 少なくとも今日の時点では、そう見えます。

レゴ(R)「ニンテンドー エンターテインメント システム」71374 の公式画像。レゴが最初に組み上げた家庭用ゲーム機
レゴ(R)「ニンテンドー エンターテインメント システム」71374 の公式画像。レゴが最初に組み上げた家庭用ゲーム機

日本で買うなら、直販と並行輸入で値段が割れている

マテル・ブリックショップは、実はもう日本のAmazonに並んでいます。8月21日に検索すると112件が出てきました。ただしマテル直販の日本価格と、Amazonの出品価格は一致しません。同じ製品で突き合わせるとこうなります。

製品ピースAmazon.co.jpマテル直販(日本)
ホットウィール メルセデス・ベンツ 300 SL1,600¥20,998¥17,900直販が¥3,098安い
ホットウィール '84 アウディ スポーツ クワトロ864¥22,127¥10,600直販が¥11,527安い
ホットウィール アウディ アバント RS2253¥4,978¥3,100直販が¥1,878安い
ホットウィール '07 ホンダ S2000257¥5,169¥4,400直販が¥769安い
ホットウィール '15 アウディ R8 LMS820¥9,918¥10,600Amazonが¥682安い
ホットウィール カスタム '62 シボレー ピックアップ858¥8,700¥10,600Amazonが¥1,900安い

6組のうち4組で直販のほうが安く、2組でAmazonが安い。そして1組(アウディ スポーツ クワトロ)は直販の2倍を超えています。これはレゴでも見慣れた形で、7月末に廃番予定のセットを全件突き合わせたときと同じく、「モールが安い」も「モールが高い」も、製品ごとにしか言えません

Xboxそのものについては、日本のAmazonでの取り扱いを今日の時点で確認できていません(検索が結果を返さない状態でした)。確認できているのは、マテル直販が日本を選べて¥63,500と表示すること、そしてプレスリリースがAmazon・ベスト・バイ・Mattel Creationsでの予約開始を告知していることの2点です。「日本のAmazonでは買えない」とは書けません。今日の観測では確かめられなかった、というだけです。

コレクター視点:この製品には、まだ相場が無い

最後に、レゴの相場を追っているサイトとして書けることを3つ挙げておきます。

1. 中古相場のデータが、まだ誰の手元にもありません。 レゴなら、Brimagaは国内モールの出品を毎日拾っていますし、BricksetもBrickEconomyも何十年ぶんもの廃番後の値動きを持っています。マテル・ブリックショップは2025年5月に最初の製品が出たばかりのブランドで、「廃番になったら上がるのか」を判断できる過去のサンプルがありません。上がるとも下がるとも書けない、というのが正直なところです。

2. 組み立てそのものは、かなりレゴに近い形をしています。 VGCは、ブリックショップが互換性のために同じポッチ式の接続を使っている、と書いています。実際、公式画像に写る内部構造は、ポッチ付きのプレートやブロックを積んだもので、開いた説明書のページには「110」という手順番号が振られています。飾るためのモデルであると同時に、まとまった時間を使う組み立て体験として設計されているのは間違いなさそうです。

3. ただし、フィギュアはミニフィグではありません。 同梱される12体は「NanoWorld」と呼ばれる約1インチの人形で、公式画像で見るかぎり関節で動くようには作られていません。マテル自身のオンラインストアに載っている購入者レビューにも、可動するフィギュアが欲しかったという不満が1件付いています(8月19日投稿)。ミニフィグが動くことを当たり前だと思っている人ほど、ここは事前に知っておいたほうがいい違いです。

「レゴのライバルが出てきた」という話は、これまで何度も繰り返されてきました。今回が少し違うのは、数字を突き合わせられる形で日本に来ていることです。3,509ピース、¥63,500、17歳以上、10月。同じ棚に並ぶレゴの現行品と、そのまま割り算で比較できます。

割ってみた結果は、「ドルではレゴのタワーブリッジと同水準、円ではそこから28%上」でした。そして同じ月に、レゴのほうも1,911ピースの機械を出すかもしれない。答え合わせができるのは、早ければ10月です。

※ LEGO(R)およびレゴは、レゴグループの商標です。Mattel、Mattel Brick Shop、Hot Wheels、Masters of the Universe はマテルの商標です。XBOX、Halo、The Elder Scrolls は Microsoft および各権利者の商標、PlayStation はソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標、Psychonauts は Double Fine Productions および各権利者の商標です。本記事はレゴグループ、マテル、および各権利者とは関係のない、非公式の情報記事です。72306に関する仕様・価格・発売時期は未発表の噂を含みます。価格・在庫・表示はすべて2026年8月21日時点の観測です。

この記事が役に立ったらシェア
amazon

この記事のセットを Amazon で探す

※ Amazon のアソシエイトとして、Brimaga は適格販売により収入を得ています。価格・在庫は Amazon 上の表示をご確認ください。

ブリモのひとこと

レゴじゃないブロックだけど、値段の物差しは同じだブリ!

Brimaga マスコットのブリモ

注記: 価格・在庫は記事公開時点の情報です。相場スコアは当サイト独自の指標であり、購入を推奨するものではありません。リンクにはアフィリエイト広告を含みます。

RELATED

関連記事

ニュース一覧 →