9月3日、ソニーの配信番組「State of Play」の中で、レゴグループとソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が初代プレイステーションのレゴ(R)セット「PlayStation」72306 を正式発表しました。1,911ピース・18歳以上、米国$179.99・欧州€159.99・英国£139.99、そして日本は税込¥27,980。発売は Insiders 先行が10月1日、一般が10月4日です。
このセットは、8月10日にカタログの空番号として、8月25日に中身の噂として、Brimaga で2回書いています。この記事では、その2本で書いた10項目を公式発表と1つずつ突き合わせ、日本価格が試算をどれだけ外したか、8月25日に指摘した「サルゲッチュと初期型コントローラー」の組み合わせがどうなったか、9月5日時点の材料で並べます。
本文の製品画像は、PlayStation.Blog(SIE)が発表記事で公開した公式画像です。日本の価格と発売日は、SIE の発表文と、9月5日朝に観測したレゴ公式ストア(日本)の棚(「近日発売:2026年10月4日」)から取っています。
確定した仕様
| 項目 | 内容(公式発表) |
|---|---|
| 製品名・番号 | PlayStation 72306(Brickset のテーマ名も「PlayStation」で新設) |
| ピース数 | 1,911 |
| 対象年齢 | 18歳以上 |
| 価格 | $179.99/€159.99/£139.99/¥27,980(税込) |
| 発売 | Insiders 先行 10月1日、一般 10月4日(LEGO.com・レゴストア) |
| 大きさ | ほぼ実寸。高さ6cm × 幅26cm × 奥行19cm(フタを閉じた状態) |
| 機能 | Open ボタンでフタが開く。Power ボタンが押せる。コントローラーが本体に差し込める |
| 中身 | グランツーリスモ(1997年)のミニサーキットと、サルゲッチュ(1999年)の島のジオラマ。取り出して単体で飾れる |
| 直販 | direct.playstation.com でも10月1日から。対象は米・英・仏・独・墺・白・ルクセンブルク・蘭・伊・西・葡の11か国で、日本は入っていない |

SIE の発表文は、Senior Director(ライセンス商品担当)Steffi Steffen 氏の名前で出ています。「プレイステーションの原点に着想を得た組み立て体験を、レゴのデザイナーと密に作った」「30年以上共有してきた遊びの感覚を祝うもの」という趣旨で、価格の欄には、ドル・ユーロ・ポンドと並んで日本円が最初から書かれています。
噂との答え合わせ:10項目のうち外れたのは1つ
8月10日と8月25日の記事で書いた内容を、公式発表と並べます。判定は「一致/不一致/判明/未確定」の4語で固定しました。
| 項目 | 8月の噂 | 公式発表 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 名前 | 「PlayStation 1」→「PlayStation」に変わったとされる | PlayStation | 一致 |
| ピース数 | 1,911 | 1,911 | 一致 |
| 米国定価 | $159.99 | $179.99 | 不一致 |
| 欧州定価 | €159.99 | €159.99 | 一致 |
| 発売日 | 10月1日 | 10月1日(Insiders 先行)、一般は10月4日 | 一致 |
| ジオラマ | グランツーリスモとサルゲッチュ | グランツーリスモとサルゲッチュ | 一致 |
| コントローラー | 組み立て式・アナログスティックなしの初期型 | 初代のコントローラー(DualShock ではない) | 一致 |
| 本体の幅 | 26cm | 26cm | 一致 |
| テーマ | Brickset で TBD | Brickset で「PlayStation」テーマが新設 | 判明 |
| 特典 40899 Astro Bot | 購入特典とされる | 発表文にもプレスリリースにも記載なし | 未確定 |
一致7・不一致1・判明1・未確定1。外れたのは米国定価だけで、しかも上に外れました。Brickset の登録も、8月時点の$159.99から$179.99に書き換わっています。€159.99は噂どおりなので、動いたのはドル側だけです。
8月10日の記事で、レゴアイデアのファン企画(PS1の投稿が1万票を集め、9月に審査入り)と公式の噂が同じ週に並んだことを書きました。公式が先に出た形です。ファン企画の審査結果は、まだ出ていません。
日本価格は¥27,980。試算の上限を超えたが、外したのはドルのほう
8月25日の記事では、同じレトロゲーム機路線の現行4本の「1ドルあたりの日本価格」(¥140.7〜¥166.4)を噂の$159.99に当てて、約¥22,500〜¥26,600、中心は¥25,000と試算しました。実際は¥27,980。上限を¥1,380超えています。
ただし、外れ方を分解すると、円の乗せ方は路線のど真ん中でした。
| セット | 米国定価 | 日本価格 | 1ドルあたり | 1ピースあたり(円) |
|---|---|---|---|---|
| ゲームボーイ 72046 | $59.99 | ¥9,980 | ¥166.4 | ¥23.7 |
| メガドライブ 40926 | $39.99 | ¥6,480 | ¥162.0 | ¥13.5 |
| PlayStation 72306(今回) | $179.99 | ¥27,980 | ¥155.5 | ¥14.6 |
| ドンキーコング アーケード 72051 | $199.99 | ¥29,980 | ¥149.9 | ¥21.9 |
(日本価格はレゴ公式ストア(日本)の9月5日時点の表示。1ドルあたりは税込の日本価格を税抜の米国定価で割った値で、為替レートではない)
1ドルあたり¥155.5は、ゲームボーイの¥166.4とドンキーコングの¥149.9の間に収まっています。試算が外れた原因は、$159.99という前提の米国定価が$20上がったことで、日本側の値付けが特別に高かったわけではありません。$179.99に路線の中心値を当て直せば、¥27,980はそのまま出てきます。

8月21日に書いたマテルの初代Xbox(3,509ピース・$329.99・日本¥63,500)と比べると、ドルの1ピース単価はどちらも9.4セントで同じ。円では、レゴのプレイステーションが1ピース¥14.6、マテルのXboxが¥18.1です。同じ10月に、同じ「1:1の初代ゲーム機」が、同じドル単価で出て、日本価格だけが違う。1ドルあたりに直すと、マテルの直販は¥192.4、レゴは¥155.5。同じドル単価でも、日本価格の乗せ方が違います。
SIE の直販(direct.playstation.com)の対象11か国に日本は入っていません。日本で買う入口はレゴ公式ストア(日本)とレゴストアで、9月5日時点の商品ページの表示は「近日発売:2026年10月4日」です。Insiders 先行(10月1日)が日本にも適用されるかは、この表示からは読めません。
サルゲッチュと初期型コントローラーの組み合わせは、そのまま製品になった
8月25日の記事で、噂の組み合わせにひとつ引っかかる点があると書きました。サルゲッチュは、世界で初めて「DualShock 専用」を打ち出したソフトです(ファミ通・1999年6月24日発売)。アナログスティック2本でサルをアミで捕まえる操作が前提で、初期型のコントローラーでは起動しません。
公式発表を見ると、この組み合わせはそのまま製品になっていました。同梱されるのは初代のコントローラーで、ジオラマの片方はサルゲッチュです。

面白いのは、レゴの商品説明がその事情を自分で書いていることです。ドイツ語版の商品説明には「Ape Escape は1999年に登場し、DualShock コントローラーの導入によって新しい次元に引き上げられた」という一文が入っています。つまり、DualShock を同梱しない理由は説明されないまま、DualShock の功績だけは書いてある。Brickset の編集者も発表記事の末尾で「サルゲッチュに必要だった DualShock でなく初代コントローラーなのは疑問」と、同じ点を突いています。
これは遊ぶための機械ではなく飾るための模型なので、実害はありません。ただ、初代プレイステーションを1994年12月3日の発売日に並んで買った人(GAME Watch の回顧記事によれば、用意された10万台強が即日で消えた)にとって、「初期型のコントローラー」と「サルゲッチュ」は同じ箱に入っていた記憶ではないはずです。レゴが選んだのは、機械としては最初の形、ソフトとしては日本発の2本、という組み合わせでした。

新しい丸タイルが2種類、この1箱のために作られたらしい
StoneWars が公式画像から指摘している点を1つ。コントローラーの△○×□のボタンに使われている丸タイルが、既存の1×1でも2×2でもない中間サイズに見えます。ゲームボーイ 72046 のABボタンは帽子パーツ(クーフィー)を流用して1.5相当の径を出していましたが、プレイステーションのコントローラーではその技法が使えず、新しい丸タイルに△○×□を印刷したものが入っているようです。StoneWars の画像からの見積もりは直径10.5〜11mm。

本体側の POWER と OPEN のボタンも、既存の2×2丸タイルでは小さく、新しい4ポッチ径の丸タイルが使われているように見えます。どちらも画像からの推定で、パーツ番号は発売後に判明します。レゴが自社のシステムに合わない寸法のタイルを新規に起こしてまで、ボタンの見た目を合わせにいった、というのが StoneWars の読みです。
「欲しい」は発表翌日に2.5倍
Brimaga が毎日取り込んでいる Brickset の「欲しい」登録数を並べます。
| 日付 | 72306 の「欲しい」 |
|---|---|
| 8月10日(最初の記事) | 90 |
| 9月3日(発表当日) | 106 |
| 9月4日 | 108 |
| 9月5日 | 274 |
発表から丸1日で166人増え、2.5倍になりました。同じ路線で比べると、ドンキーコング アーケード 72051 が846、ゲームボーイ 72046 が1,748、廃番になった NES 71374 が3,732ですから、まだ序盤の数字です。特典とされる 40899 は37(8月10日は23)で、こちらは1日1人ずつ増えています。
特典 40899 Astro Bot は「未確定」のまま
StoneWars は9月4日に、公式のライフスタイル画像の中に組み立て済みの Astro Bot(台座とロゴタイルつき)が写っているものが見つかったと報じています。ただし SIE の発表文にもレゴのプレスリリースにも 40899 の記載はなく、購入特典なのか単体販売なのかは割れたままです。Brickset の 40899 は9月5日時点でもテーマ「PlayStation」と年(2026)以外は空欄です。
コレクター視点:10月4日までに見ておくもの
日本の入口は1つ。 直販の対象国に日本が無いので、公式ストア(日本)とレゴストアが入口です。Brickset の在庫区分は「Retail - limited」。StoneWars は「当初はレゴ直販のみで、約2か月後に一般流通の見込み」と書いています。楽天やAmazonのレゴ公式ストアに載るかは、10月4日を過ぎてから。
同じ路線の終わり方。 廃番になった3本を Brimaga のカタログで見ると、NES 71374 は2024年12月31日、Atari 2600 10306 も2024年12月31日、パックマン 10323 は2026年7月31日に終わっています。カタログの発売日から数えると、NES が4年強、Atari が2年半、パックマンが3年強。相場の話をするにはまだ早く、いま言えるのは「この路線は2年半〜4年強で棚から消えてきた」という過去のリズムだけです。
見ておくのは3つ。 ①10月1日に日本の Insiders でも買えるのか(商品ページの表示が変わるか)②40899 が特典か単体か ③1.5相当の丸タイルのパーツ番号が出て、他のセットにも回るか。Brimaga の発売カレンダーは日本の公式ストアの表示を毎日見ているので、①は載った日に拾えます。
※ LEGO(R)、レゴ(R)はレゴグループの商標です。PlayStation、DualShock、Gran Turismo、Ape Escape(サルゲッチュ)、Astro Bot はソニー・インタラクティブエンタテインメントの商標または登録商標です。Xbox は Microsoft Corporation の商標です。本記事はレゴグループおよび各権利者が後援・許諾・承認するものではない、非公式の情報記事です。 ※ 40899 に関する内容は未発表の噂を含み、正式発表で変更されることがあります。 ※ 価格・発売日・在庫表示・「欲しい」の数は2026年9月5日時点の観測です。











