9月1日の夜から2日にかけて、レゴの2026年クリスマス商品が立て続けに公式ストアに載った。全部で5点。日本語名も円価格もすでに出ていて、発売はいずれも2026年10月1日だ。
5点を1ピースあたりの値段で並べ直すと、5.6セントから16.0セントまで、およそ2.9倍の幅に散らばっていた。しかも散らばり方には理由があって、同じ日に載った2本が、値付けとしては正反対の方向を向いている。
確定スペック ── 5点すべて10月1日発売
| セット | 日本での名称 | ピース | 年齢 | 日本価格(税込) | 米国 | 1ピース単価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 40862 | ホリデーオーナメント セレクション2 | 179 | 6歳以上 | ¥2,180 | $12.99 | 7.3セント |
| 40865 | エルフ 〜サンタの国からやってきた〜 | 713 | 12歳以上 | ¥6,780 | $39.99 | 5.6セント |
| 40866 | サンタクロースのそり | 187 | 9歳以上 | ¥4,980 | $29.99 | 16.0セント |
| 40874 | サンタのホリデーカウントダウン | 873 | 10歳以上 | ¥9,980 | $59.99 | 6.9セント |
| 40875 | ミセス クロース デラックス ミニフィギュア | 904 | 10歳以上 | ¥9,980 | $59.99 | 6.6セント |
ピース数・米国定価・1ピース単価は Brickset の各セットページ、日本語名・円価格・発売日はレゴ公式ストア(日本)の各商品ページで、いずれも2026年9月2日に確認した表示だ。
ここでの「5点」は、9月1日から2日にかけて公式ストアに新しく載ったものを数えたものです。Bricksetの分類ではクリスマスのサブテーマに入るのは 40862・40866・40874・40875 の4点で、40865 エルフは別のサブテーマ、逆に8月3日に載った 40958 サンタブーツはクリスマス枠に含まれます。また、この5点で今年のクリスマス商品が打ち止めとは限りません。
日本で予約できるのは、5点のうち2点だけ
同じ10月1日発売なのに、日本の公式ストアでの扱いは割れている。
| セット | 9月2日時点の表示 |
|---|---|
| 40865 エルフ | 予約受付中、10月1日より発送予定(購入上限3) |
| 40874 サンタのホリデーカウントダウン | 予約受付中、10月1日より発送予定 |
| 40862 ホリデーオーナメント セレクション2 | 近日発売:2026年10月1日 |
| 40866 サンタクロースのそり | 近日発売:2026年10月1日 |
| 40875 ミセス クロース デラックス ミニフィギュア | 近日発売:2026年10月1日 |
「近日発売」の3点にはカートに入れるボタンが無く、いま押さえておくことはできない。同じ日に出る5点のうち、先に確保できるのは2点だけということになる。
ちなみに8月3日に取り上げた 40958 サンタブーツは、当時「近日発売」で予約が始まっていなかった。9月2日に開き直すと予約受付中に変わっていたので、残りの3点も発売までのどこかで予約が開くとみていい。
値付けが正反対に割れた
デラックスミニフィギュアは、$59.99のまま中身が増え続けている
40875 は、ミニフィグを約6倍の大きさで組み上げる「デラックス ミニフィギュア」(英語名は Up-Scaled Minifigure)シリーズの1つだ。このシリーズには定価$59.99という枠があって、そこに入る5作を発売順に並べるとこうなる。
| 発売 | セット | ピース | 米国定価 | 1ピース単価 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 40649 デラックス ミニフィギュア | 654 | $59.99 | 9.2セント |
| 2025年3月 | 40819 レーシングドライバー | 694 | $59.99 | 8.6セント |
| 2025年秋(クリスマス枠) | 40820 サンタ | 761 | $59.99 | 7.9セント |
| 2026年3月 | 40921 ブルー アストロノーツ | 793 | $59.99 | 7.6セント |
| 2026年10月 | 40875 ミセス クロース | 904 | $59.99 | 6.6セント |
この5作のうち、Bricksetに発売日が記録されているのは4作です。40820 サンタだけ日付の行が無く、Brimagaのカタログでは2025年9月2日、Bricksetのサブテーマはクリスマスなので、40819(2025年3月)と40921(2026年3月)のあいだに置いています。
5作すべてが$59.99で、ピース数は654から904まで一度も下がっていない。増えたのは250ピース、率にして38.2%。1ピースあたりは9.2セントから6.6セントまで、これも5作連続で下がっている。
この6.6セントは、$59.99枠に限った話ではない。デラックス ミニフィギュアはBricksetに9作登録されていて、そのうち定価が分かる8作(1作は購入特典で定価が無い)を並べても、6.6セントが最も安い。1,673ピースの 76393 ハリー・ポッター&ハーマイオニー・グレンジャー(2021年・$119.99)の7.2セントより下だ。
値段が据え置かれたまま中身が増えるのは、レゴの新作では珍しい向きです。同じ日に発表されたもう1本は、まったく逆を向いていました。
サンタのそりは、前作から156ピース減った
40866 サンタクロースのそりには、はっきりした前作がある。2021年10月に出て、2025年12月末で販売枠が終わった 40499 サンタのそりだ。9月2日にレゴ公式ストア(日本)で開くと、40499 の表示は「製造終了」になっている。


2つを並べるとこうなる。中身は製品画像から数えた。
| 40499(2021年) | 40866(2026年) | 差 | |
|---|---|---|---|
| ピース | 343 | 187 | −156(−45.5%) |
| 米国定価 | $39.99 | $29.99 | −$10.00(−25.0%) |
| 1ピース単価 | 11.7セント | 16.0セント | +36.8% |
| 大人のトナカイ | 4頭 | 2頭 | −2 |
| 子どものトナカイ | 0 | 1頭 | +1 |
| ミニフィグ | サンタ1体 | サンタ+ミセス・クロースの2体 | +1 |
| 木箱 | 4個 | 2個 | −2 |
| 対象年齢 | 9歳以上 | 9歳以上 | 同じ |
| 状態 | 製造終了 | 10月1日発売 |
値段は1万円ぶんのドルで見れば10ドル下がっている。ただしピースはその倍近い割合で減っているので、1ピースあたりでは36.8%高くなった。
5年ぶんの物価上昇で説明できないか、という反論はありうる。ただ数字を当てるとかなり無理がある。40499 の単価が 40866 の16.0セントに並ぶには、当時の$39.99が2026年の貨幣価値で約$54.9に相当していなければならない。5年で約37%だ。
Bricksetがインフレ調整後の参考価格(RRP INFLATED)を出すのは、もっと古いセットに限られます。40499 にはその行が無いため、上の表は名目価格どうしの比較です。上の「約37%」は、単価が並ぶために必要な上昇率を逆算したもので、実際の物価統計ではありません。
減った代わりに増えたものもある。ミニフィグは1体から2体になり、子鹿が1頭加わった。Bricksetのコメント欄には前作からの見劣りを指摘する声が並んだが、トナカイの成形パーツを4頭ぶん抱えるか、2頭ぶんに減らして人物を1体足すかという設計の入れ替えだと読むこともできる。
単価が割れる理由は、年齢ではなく成形パーツだった
1ピース単価が2.9倍も割れているとき、まず疑うのは対象年齢だ。低年齢向けは大きめの部品を使うので、同じ値段でもピースが増えにくい。
ところが今回はそれで説明がつかない。5点の年齢は6歳以上・9歳以上・10歳以上・12歳以上とばらけているのに、最も単価が高い 40866 は9歳以上、最も安い 40865 は12歳以上で、年齢の順に並んでいない。
説明がつくのは中身の作りのほうだ。単価が飛び抜けている 40866 は、トナカイ3体の大きな成形パーツとそりが箱の大半を占める。対して 40865・40874・40875 は、小さなブロックを積んで形を作る彫刻タイプで、同じ体積を埋めるのに必要な数が桁違いに多い。値段の差ではなく、何を作るセットかの差と読むほうが実態に合う。
今年の主役はサンタではない
去年のクリスマス枠に入ったデラックス ミニフィギュアは 40820 サンタだった。今年は 40875 ミセス・クロースで、2年がかりで夫婦がそろう構成になっている。

しかも 40820 は9月2日時点で日本の公式ストアに在庫があり、価格も¥9,980。40875 と1円まで同じだ。10月1日に2体を並べて買える状態が、少なくとも今は残っている。
ミセス・クロースが出てくるのは、この像だけではない。今年の5点のうち3点に登場する。
- 40875 ── 904ピースの6倍スケール像。眼鏡をかけ、白い巻き髪、赤いドレスの裾に白い縁取りが入る
- 40866 ── そりに乗るミニフィグ。こちらは眼鏡が無い
- 40862 ── オーナメント4個組のうち1個。Bricksetはこれを「Brick Built Mrs. Claus」とタグ付けしており、製品画像でもひげが無く、帽子の下から白髪のカールが左右に出ている

なお 40862 は「セレクション2」という名前のとおり、$12.99のオーナメント枠の続きにあたる。この枠は4年続いていて、定価はずっと$12.99のままだ。
| 年 | セット | ピース | 1ピース単価 |
|---|---|---|---|
| 2023 | 40642 ジンジャーブレッド オーナメント | 190 | 6.8セント |
| 2024 | 40744 クリスマス オーナメント セレクション | 153 | 8.5セント |
| 2025 | 40812 スノーマン オーナメント | 168 | 7.7セント |
| 2026 | 40862 ホリデーオーナメント セレクション2 | 179 | 7.3セント |
ピース数は190→153→168→179と行ったり来たりしていて、デラックス ミニフィギュアのように増え続けてはいない。同じ「据え置き」でも、枠によって中身の動き方は違う。
サンタは像ではなく、煙突に入った
もっとも、今年サンタが消えたわけではない。40874 サンタのホリデーカウントダウンは、煙突から身を乗り出したサンタをブロックで組む873ピースのセットだ。

煙突に掛かったリースの中を拡大すると、茶色い円筒が2本並んでいて、それぞれに白抜きの数字が印字されているのが分かる。扉が24個並ぶアドベントカレンダーではなく、2つのドラムを回して日数を表示するタイプだ。Bricksetもこのセットに「Desk Accessory」(机上の小物)のタグを付けている。
つまり今年は、サンタが煙突つきの卓上カウンターに、ミセス・クロースが6倍スケールの像に、と役割が分かれた。どちらも定価$59.99・日本では¥9,980で、ピース数は873と904。同じ値段の枠を2つ使って、夫婦を別々の形で出している。
『エルフ』がクリスマスの棚に入った
5点のなかで1つだけ毛色が違うのが 40865 だ。日本語名はエルフ 〜サンタの国からやってきた〜。2003年のアメリカ映画(ウィル・フェレル主演、原題 Elf)の邦題がそのまま製品名になっている。

Bricksetではこのセットだけが Seasonal の下の「Elf」という別のサブテーマに入っていて、いまそこに登録されているのは 40865 の1点だけ。タグにも Elf Movie と Warner Bros. が並ぶ。映画に出てくるアークティックパフィンと巨大なキャンディケインが足元に配置されていて、原作の場面を意識した構成になっている。
このセットは5点のなかで最も対象年齢が高く(12歳以上)、最も1ピースあたりが安い(5.6セント)。そして日本では予約受付中で、購入上限は3、レゴ Insidersポイントは373ポイントと表示されている。
日本価格の乗せ方は、5点ともほぼ同じだった
日本の税込定価を1.1で割って税抜にそろえ、米国定価で割った「1ドルあたりの日本価格」を出すと、5点はきれいに揃う。
| セット | 1ドルあたりの日本価格 |
|---|---|
| 40866 サンタクロースのそり | ¥151.0 |
| 40874 サンタのホリデーカウントダウン | ¥151.2 |
| 40875 ミセス クロース デラックス ミニフィギュア | ¥151.2 |
| 40862 ホリデーオーナメント セレクション2 | ¥152.6 |
| 40865 エルフ | ¥154.1 |
上下の幅は2.1%しかない。Brimagaが7月に現行105セットでこの値を測ったときは下は¥122.6、上は¥194.6、中央値¥150.6という散らばりだったので(レゴの日本価格はドルから計算できない・全数分析)、今回の5点は中央値のすぐ上に固まっていることになる。季節商品の日本価格には、特別な上乗せも割引も見当たらない。
これは為替レートではありません。同じ1ドルぶんが日本でいくらになるかを、セット間で比べるための指標です。絶対値を実勢レートと比べる意味はありません。
クリスマスは、ハロウィンより先に来る
10月1日にこの5点が出るということは、ハロウィン当日(10月31日)の30日前にクリスマス商品が棚に並ぶということでもある。Bricksetのコメント欄にも「ハロウィンに間に合うクリスマスセット」という皮肉が書き込まれていた。
そのハロウィン側は、9月2日時点でまだ現役だ。
| セット | 日本での名称 | ピース | 日本価格(税込) | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| 40872 | ハロウィンのパンプキンランタン | 323 | ¥4,980 | 在庫あり |
| 40883 | ハロウィンのスカルキャンドル | 204 | ¥3,280 | 在庫あり |
| 40873 | カラフルなランタン | 286 | ¥3,280 | 在庫あり |
40873 は名前からは分かりにくいが、Bricksetのサブテーマは「Día de los Muertos」=メキシコの死者の日で、ハロウィンとは別の行事のセットだ。10月から11月頭にかけての行事が、この3点と新しいクリスマス5点で1つの棚に同居することになる。
コレクター視点:前作が後継より安く残っている
廃番になったセットは値上がりする、という前提で相場を見ると、今回のそりは逆を向いている。
Brimagaが捕捉している国内モールの出品では、製造終了になった 40499 サンタのそりに在庫ありの出品が17件あり、最も安いもので¥5,680(2026年8月11日の観測。2番目は¥5,980で、極端な外れ値ではない)。一方の後継 40866 は公式で¥4,980だ。
金額だけ見れば後継のほうが安い。ただしピース数で割ると景色が変わる。
| ピース | 価格 | 1ピースあたり | |
|---|---|---|---|
| 40499(国内モール・8月11日観測) | 343 | ¥5,680 | ¥16.6 |
| 40866(公式・10月1日発売) | 187 | ¥4,980 | ¥26.6 |
廃番になった前作のほうが、1ピースあたりでは約38%安い。言い換えると、後継のほうが1.6倍高い。トナカイを4頭そろえたい人にとっては、いま流通在庫を探すほうが理にかなっている、という状態がしばらく続きそうだ。
上の国内モール価格は、Brimagaが8月11日に確認した在庫ありの出品です。廃番品の流通在庫は動きが速いため、いまの実勢とは異なる可能性があります。最新の状況は製品ページで確認してください。
もう1つ、40820 サンタの並行輸入出品が¥31,400(8月27日観測)で、公式の¥9,980の3.15倍になっていた。公式ストアに在庫があるうちは、こうした出品を掴む理由はほとんど無い。デラックス ミニフィギュアを2体そろえたいなら、40820 が公式から消える前が分かれ目になる。
40866 のような「前作より小さい後継」は、前作の相場を押し上げる方向に効くことがある。ただし 40499 は2021年10月から2025年12月まで4年3か月ものあいだ売られていたセットで、流通量は多い。廃番になったからすぐ上がる、という形にはなりにくい。値動きを見るなら、公式の在庫が消えてから数か月おいてからのほうがいい。
※LEGO(R)、レゴ(R)はレゴグループの商標です。本記事はレゴグループとは関係のない非公式の情報記事です。掲載した価格・在庫・発売日はいずれも2026年9月2日時点で確認した表示であり、変更されることがあります。『エルフ 〜サンタの国からやってきた〜』の権利は各権利者に帰属します。





















