画像のうちアイキャッチはAIによる生成イメージです(本文の製品画像は公式のものです)。
レゴの遊戯王の製品は、今のところ見当たりません。Bricksetで「yu-gi-oh」「yugioh」「duel monsters」を検索するといずれも0件(同じ方法で「pokemon」を検索すると35件出るので、検索自体は機能しています)、Brimagaのカタログ29,817件にもその名前を持つ製品はありません。それが、日本時間9月14日(月)19時に動くかもしれません。
レゴアイデアが開いていたコンペ「It's Time To Duel!」の結果発表です。お題はアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』。ファン投票に残った5作品の中からグランプリが選ばれ、その作品が将来レゴの製品になる可能性があります。
グランプリは「製品化の確約」ではありません。公式の要項の書き方は「実際のレゴアイデアのセットになるかもしれない」で、さらに「ファン投票に残った作品はすべて製品化の対象になりうる」「最終判断はレゴアイデアの審査委員会が行う」とも書いています。この記事は9月13日15時時点で公式ページを確認して書いています。
結果が出るのは9月14日19時
コンペの日程は、公式ページのタイムラインと、ページに埋め込まれた日時データで確認できます。日本時間に直すとこうなります。
| 段階 | 期間(日本時間) | 状態(9月13日時点) |
|---|---|---|
| 作品の募集 | 2月3日20時〜3月10日20時 | 終了 |
| 審査員による選考 | 3月11日〜4月10日 | 終了 |
| ファン投票 | 4月14日19時〜4月28日19時 | 終了 |
| 結果発表 | 9月14日(月)19時 | 9月13日15時の表示は「あと1日と5時間」 |
ひとつ気になるのは、要項の本文とタイムラインで発表日がずれていることです。要項の「How it works」には「結果は米国東部時間2026年9月10日6時までにレゴアイデアに掲載する」とありますが、同じページのタイムラインは「Selection revealed on Sep 14」で、4日後になっています。
投票が終わってから発表までの間隔も、過去のコンペより長くなっています。今回は139日。後で表にする、製品になった過去4回のコンペは86〜124日でした。
ページに埋め込まれた発表日時のデータは協定世界時の9月14日10時で、日本時間では月曜の19時です。予定どおりに進めば、その日の夜のうちにレゴアイデアの公式ページで結果を確認できます。
お題は「アニメの2つの章」まで指定されている
要項を読むと、題材の縛りがかなり細かいことがわかります。
- 題材:アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の「決闘者の王国(デュエリストキングダム)」と「バトル・シティ」の2つの章。登場するデュエル・モンスター・キャラクターは、その回に出てきたものに限る
- ピース数:400〜2,000ピース
- 他の作品:遊戯王以外の権利作品は使えない(要項はわざわざポケモンを名指ししています)
- 評価の配点:かっこよさと独創性・細部の作り込み・テーマとの関連・レゴのパーツの使い方が、それぞれ25%
- グランプリの賞品:製品になった場合、純売上の1%・完成品10個・セットの資料への作者名とプロフィールの掲載(要項は、通常のレゴアイデアのガイドラインと利用規約に沿うと書いています)
このお題の書き方には、日本の読者にとって面白い点があります。レゴのお題が名指ししているのは原作のマンガでもカードゲームでもなく、アニメの題名と章です。
比べてみると、レゴがすでに出しているワンピースは、レゴジャパンの発表文自身が「Netflixとトゥモロー・スタジオが手がける実写ドラマシリーズにインスパイアされたもの」と書いています(8月にまとめました)。遊戯王のコンペは、アニメそのものを題材として指定しています。
残った5作品
ファン投票に残った5作品を、公式ページの説明文と、作者が答えた「使ったピース数」で並べました。英語の題名は公式の表記のまま(日本語の題名は付いていません)、カード名はコナミの公式カードデータベース、人名はテレビ東京の公式ページの表記に合わせています。
| 作品 | 作者 | 主役 | ピース数 | コメント数 |
|---|---|---|---|---|
| The Heart of the Cards - Exodia | Step_on_a_Brick | 遊戯とエクゾディア | 1,913 | 271 |
| Summoning Slifer the Sky Dragon at Battle City - REDUX | DarkAnimal | オシリスの天空竜とデュエルディスク | 839 | 233 |
| Duel Across the Millennia | Moccermommy | 遊戯と海馬瀬人/古代の2人の対決 | 1,917 | 194 |
| Blue-Eyes White Dragon – Duel Display | Brian b59124 | 青眼の白龍 | 595 | 179 |
| Millennium Puzzle: Duel of Eternal Rivals | Brick_flex | 千年パズルと遊戯・海馬瀬人 | 1,585 | 48 |
「コメント数」は各作品ページに付いたコメントの数で、投票数ではありません。投票数は公開されておらず、要項も「票数は判断材料の1つで、それだけでは決まらない」と書いています。
中身を1つずつ見ていきます(内容はすべて作者の説明文から)。
The Heart of the Cards - Exodia(1,913ピース)
遊戯(説明文での呼び名は Yami Yugi)をミニフィギュアではなくブロックで大きく組み、ブロックで作ったカードの中からエクゾディアが「現れる」構図。エクゾディアの上半身は回転し、腕と頭が動きます。遊戯のほうにも複数の可動部があります。
Summoning Slifer the Sky Dragon at Battle City - REDUX(839ピース)
遊戯のデュエルディスクを台座に載せ、そこにオシリスの天空竜が巻き付くディスプレイ。舞台はバトル・シティの決勝で、遊戯のミニフィギュアが1体付きます。題名に「REDUX」とあるとおり、作者自身の以前の応募作を作り直した版です。台座の中には、神のカードを呼び出すための3体の生け贄を小さく組んだ隠し要素があります。
Duel Across the Millennia(1,917ピース)
手前にホログラムで戦う現代の遊戯と海馬瀬人、奥に数千年前の古代での2人の対決(説明文では Atem と Priest Seto)を置き、エジプト神話に着想した石板で囲んだジオラマ。「ジオラマとアクションフィギュアの中間」と作者は書いています。
Blue-Eyes White Dragon – Duel Display(595ピース)
エジプトの石板をかたどった台座に青眼の白龍を載せたディスプレイ。台座を開けると、差し替えられる名札と攻撃力を表示するタイルが入っています。海馬瀬人のミニフィギュアが付きます。
Millennium Puzzle: Duel of Eternal Rivals(1,585ピース)
千年パズルと、遊戯と海馬のデュエル、2体のモンスターを組み合わせた構成。モンスターはそれぞれ独立したスタンドに載っていて、ポーズを変えられます。
並べてみると、ピース数は595〜1,917ピースで3.2倍の開きがあります。上限の2,000ピースに迫る作品が2つ(1,913と1,917)ある一方、いちばん小さい青眼の白龍は、下限の400ピースに近いほうです。説明文に「エジプト」という言葉が出てくるのは5作品中3作品(Slifer・Duel Across the Millennia・Blue-Eyes)でした。
過去4回の優勝作は、発表から11〜15か月で棚に並んだ
では、明日グランプリが決まったとして、いつ製品になるのか。レゴアイデアの過去のコンペのうち、優勝作が実際に製品になった4回の日程を、公式ページとBricksetで並べました。
| 製品 | コンペ | 投票終了 | 結果発表 | 発売 | 発表→発売 | 日本の公式ストア(9/13) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 21363 グーニーズ | If We Could Turn Back Time | 2024/5/7 | 2024/8/16 | 2025/11/1 | 442日 | ¥52,980・在庫あり |
| 21365 ラブバード | Build From the Heart | 2024/11/4 | 2025/2/10 | 2026/1/1 | 325日 | ¥8,280・在庫あり |
| 21369 The X-Files | Build Your Nostalgia – 90s Throwback! | 2025/2/21 | 2025/6/25 | 2026/8/1 | 402日 | ¥34,980・在庫あり |
| 21371 Wallace & Gromit | 90s Throwback – The Next Chapter! | 2025/3/31 | 2025/6/25 | 2026/10/1 | 463日 | ¥16,980・近日発売 |
「発売」はグーニーズとラブバードがBricksetの販売開始日、X-FilesがレゴのプレスリリースにあるLEGO.comでの販売開始日(日本の一般発売は8月4日)、Wallace & Gromitが日本の公式ストアの発送予定日です。日付の出どころが1つにそろっていない点に注意してください。


結果発表から発売まで、いちばん短いラブバードで325日、いちばん長いウォレスとグルミットで463日。月にするとおよそ11〜15か月です。
この幅をそのまま9月14日に当てはめると、2027年8月〜12月ごろになります。ただしこれは過去4回の間隔を機械的に足した試算であって予想ではありません。そもそも今回は、製品になるかどうかも決まっていません。

もう1つ、過去の例から読めることがあります。応募のピース数の枠と、製品のピース数は一致しないということです。
- Wallace & Gromit は「200〜1,000ピース」の枠のコンペで優勝し、製品は1,038ピースと枠を少し超えました
- X-Files は「1,000〜5,000ピース」の枠のコンペで優勝し、製品は1,478ピースでした
今回の枠は400〜2,000ピース。明日選ばれる作品のピース数が、そのまま製品のピース数になるとは限りません。

同じ一覧に、もう1つ日本発のお題が残っている
レゴアイデアのコンペ一覧を見ると、結果待ちの企画がもう1つあります。「Pokémon Trading Card Game Challenge: Build Your Card!」です。
- 投票期間:2026年5月28日〜6月11日(終了)
- 応募作品:755作品(遊戯王コンペの263作品の約2.9倍)
- 結果発表:2027年2月4日20時(日本時間)
こちらは投票終了から発表まで238日。遊戯王の139日よりさらに長く、賞品の内容はこの記事では確認できていません。遊戯王とポケモン、日本で生まれた作品を題材にしたコンペが、2026年のうちに2つ開かれていたことになります。
コレクター視点:明日わかること、まだわからないこと
明日(9月14日19時)わかること
- 5作品のうち、どれがグランプリか
- グランプリとは別に、要項にある「Fan Vote pick(ファン投票からの選出)」が発表されるかどうか(票数そのものが公開されるかは未確認)
まだわからないこと
- 本当に製品になるか(要項の言葉は「かもしれない」)
- 製品のピース数・価格・発売時期(過去の例では、ピース数は応募の枠と一致していない)
- 日本での扱い(コンペはレゴ本社の企画で、日本の発売はその後に決まる)
相場の観点では、急いで何かを判断する材料はまだありません。コンペ由来で製品になった4作のうち、発売済みの3作(グーニーズ・ラブバード・X-Files)は3作とも今日も日本の公式ストアで在庫ありで、廃番後にどう値動きしたかという前例がまだありません(コンペ由来の製品化ルートは9月1日の記事で整理しています)。
一方で、日本の読者にとっての意味ははっきりしています。遊戯王は日本で生まれたマンガ・アニメ・カードゲームで、アニメはテレビ東京が「20thリマスター」として放送し直した作品です。そのアニメの「決闘者の王国」と「バトル・シティ」を、レゴがお題に選んだ。結果が出たら、選ばれた作品の中身と、要項どおりに製品化の話が進むのかを、改めて追いかけます。
まとめ
- レゴアイデアの遊戯王コンペ「It's Time To Duel!」は、日本時間9月14日(月)19時に結果発表。要項の本文は「9月10日まで」と書いていて、タイムラインとは4日ずれている
- お題はアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の決闘者の王国とバトル・シティの2章に限定。ピース数は400〜2,000
- 残った5作品は595〜1,917ピース。主役はエクゾディア・オシリスの天空竜・現代と古代の2つのデュエル・青眼の白龍・千年パズル
- グランプリは製品化の確約ではない(要項は「なるかもしれない」)
- 過去にコンペの優勝作から製品になった4作は、結果発表から発売まで325〜463日。今回に当てはめると2027年8月〜12月ごろという試算になる
※ LEGO(R)、レゴ(R)はレゴグループの商標です。遊☆戯☆王およびカード名・キャラクター名は各権利者の商標または著作物です。本記事はレゴグループ・各権利者とは関係のない非公式の情報記事で、コンペの結果や製品化は2026年9月13日時点で決まっていません。









