Netflixの大ヒットドラマ『ウェンズデー』のレゴが、また動く。レゴは新セット2種 ── 「ネバーモア・アカデミー」(76788)と「ウェンズデー・バックパック」(76787) ── を、いずれも2026年10月1日に発売すると公式ストアで案内した。
注目は76788のほうだ。レゴ公式の商品説明は、付属するウェンズデー・アダムスのフィギュアを "the first-ever Wednesday Addams minifigure"(初めてのウェンズデー・アダムスのミニフィグ)と明記している。ウェンズデーのレゴはこれまでミニドール(『フレンズ』などで使われる等身の高い人形)でキャラクターを表現してきた。標準ミニフィグ ── いわゆる“レゴの普通の人形” ── でウェンズデーが作られるのは、これが初めてになる。
10月1日発売、新作は2種
| セット | 番号 | ピース | 米国定価 | 対象年齢 | 付属フィギュア |
|---|---|---|---|---|---|
| ネバーモア・アカデミー | 76788 | 890 | $69.99 | 10+ | ウェンズデーの標準ミニフィグ1体(初)+マイクロフィグ2体(ウェンズデー/イーニッド) |
| ウェンズデー・バックパック | 76787 | 401 | $44.99 | 9+ | ウェンズデーのミニドール1体+ハンド |
いずれも米国以外の定価は、76788が£59.99/€69.99/CA$99.99、76787が£34.99/€39.99。どちらも本稿執筆時点(8月2日)で公式ストアは「近日発売(Coming soon)」表示だ。
ネバーモア・アカデミー76788 ── “初のミニフィグ”の意味
76788は、ドラマの舞台であるネバーモア・アカデミーをマイクロスケール(超小型)で再現したディスプレイモデルだ。背面が開き、寮の部屋・校長室・音楽室などの内部が現れる。土台には小物やフィギュアをしまえる隠し引き出しがある。890ピースで、サイズは高さ17cm × 幅21cm × 奥行19cm。
このセットに、シリーズで初めて標準サイズのミニフィグ(傘を持ったウェンズデー)が入る。校舎そのものはマイクロスケールなので、校内を歩くのは超小型のマイクロフィグ(ウェンズデーとイーニッド)。つまり1つの箱に「飾るための等身のミニフィグ」と「情景を動かすためのマイクロフィグ」が同居する、少し変わった構成だ。
レゴのフィギュアには大きく3種類ある。ミニフィグ(定番の3.9cmの人形)、ミニドール(『フレンズ』系の、体型と顔立ちがより人間に近い人形)、マイクロフィグ(ボードゲーム等で使う、腕のない小型の駒)。76788にはこの3種のうちミニフィグとマイクロフィグが入る。
ミニドール vs ミニフィグ ── なぜ使い分けるのか
『ウェンズデー』のレゴは、2024年の第1弾からずっとミニドールを採用してきた。ミニドールは髪型・衣装・表情を細かく作り込めるため、俳優や衣装の“らしさ”を出しやすい。ファッション性の高いキャラクターや、ごっこ遊び向けのセットと相性がいい。
いっぽう標準ミニフィグは、レゴの象徴であり、組み替え・入れ替え・他セットとの互換が効く「システム」の中心だ。中古市場ではミニフィグ単体が活発に取引され、カスタムやコレクションの対象にもなる。76788がミニフィグを採用したのは、「飾る・集める」ディスプレイ寄りのセットだからこそ、と読める。

面白いのは、レゴが同じ日にこの2形式を並べて出したことだ。76788はミニフィグ、76787はミニドール。どちらかへ全面移行したわけではなく、セットの狙い(飾る/遊ぶ)に合わせて形式を選び分けている ── そう考えると、この2種同時発売はレゴのフィギュア戦略が見える発表でもある。
バックパック76787 ── こちらはミニドール
76787は、ネバーモアの生徒が持つような黒いバックパックを組み立てるセット。上部を開くと小さな寮の部屋が現れ、前面を開くと写真立てや小物入れになる ── “使える”ギミックが売りだ。側面には紫のバラが這い、401ピースでゴシックな雰囲気にまとまっている。
付属するウェンズデーは、公式説明でも "minidoll figure"(ミニドール)と明記。ブロック製のチェロと、ローラースケートに乗ったハンドが付く。同日発売でも、こちらは従来どおりのミニドール路線だ。

ウェンズデーのレゴ、これまでの3年
『ウェンズデー』のレゴは、実は毎年出ている。整理すると次のとおり(フィギュアはすべてミニドール。76780のみブロック製の大型フィギュア)。
| 年 | 主なセット | フィギュア形式 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 2024 | ウェンズデーとイーニッドの寮の部屋(76781)、ウェンズデー・アダムス フィギュア(76780)、ウェンズデー&イーニッド(40750) | ミニドール/ブロック製 | いずれも廃番 |
| 2025 | モーティシアのコテージ(76786)、ハンドのアパート(76785)、黒ダリア(76784) | ミニドール | 76785はまもなく販売終了 |
| 2026 | ネバーモア・アカデミー(76788)、ウェンズデー・バックパック(76787) | ミニフィグ(76788)/ミニドール(76787) | 10/1発売 |

2025年の新作は、Netflixでシーズン2(2025年配信)が世界的にヒットした流れに乗ったものだ。同作はNetflixの英語シリーズで歴代最多級の視聴を記録し、シーズン3も決定している。人気が続くなかで、レゴは3年連続で新作を投入していることになる。
日本での取り扱いと価格
日本のレゴ公式ストアも『ウェンズデー』を扱っているが、掲載は現在2点のみ。新作2種はまだ日本のページに出ていない(本稿執筆時点)。
| セット | 日本公式価格 | 米国定価 | 1ドルあたり(税抜換算) |
|---|---|---|---|
| 黒ダリア(76784) | ¥4,280 | $27.99 | 約¥139 |
| モーティシアのコテージ(76786) | ¥15,980 | $109.99 | 約¥132 |
「1ドルあたりの日本価格」は 日本定価(税込)÷1.1÷米国定価(税抜) で出した目安で、為替レートそのものではない。ウェンズデーの2点は¥132〜139と、レゴ全体の中央値(現行105セットの分析では約¥151)より低め ── つまり比較的ドルに近い価格で日本に来ている。
新作の日本価格は未案内だ。レゴの日本価格はドルから単純計算できない(この分析参照)ので、ここでは予想の数字は置かない。日本での発売可否と価格は続報待ちとしたい。
なお、廃番になった2024年の3作は、国内では中古がわずかに流通している(出品数は少なく、参考程度)。
| セット(2024・廃番) | 米国定価 | 国内の中古実勢(在庫あり最安) |
|---|---|---|
| ウェンズデーとイーニッドの寮の部屋(76781) | $89.99 | 約¥12,800〜 |
| ウェンズデー・アダムス フィギュア(76780) | $49.99 | 約¥7,500 |
| ウェンズデー&イーニッド(40750) | $19.99 | 約¥3,000 |
上記の国内中古はBrimagaが捕捉できた楽天/Yahoo!の在庫あり出品(2026年7月時点・各数件のみ)。出品が少ないため“相場”と呼べるほどのサンプルではない。完品/箱・説明書の有無で価格は大きく変わる。
コレクター視点:初ミニフィグは何を意味するか
ミニフィグとミニドールは、単なる見た目の違いではない。ミニフィグはレゴの“共通言語”で、他セットのパーツと混ぜたり、単体で売買したり、カスタムの素体にしたりできる。そこにウェンズデーが加わるということは、キャラクターがレゴの巨大なミニフィグ・エコシステムに初めて足を踏み入れる、ということでもある。
ただし現時点で、そのミニフィグが手に入るのは76788ただ1つ。しかも用途は「マイクロスケール校舎の脇に飾る」ディスプレイ寄りだ。今後の新作でミニフィグが主役級に増えるのか、それとも76788だけの特別扱いで終わるのかは、まだ分からない。今回はっきり言えるのは、「レゴがウェンズデーで初めてミニフィグという選択肢を切った」という事実と、それをミニドールと同時に出したという、形式の使い分けの妙だ。
飾りたい人にとっては、初のミニフィグが入る76788が本命。遊びのギミックとミニドールが好きなら76787、という住み分けになりそうだ。日本での展開が2点にとどまっている点も含め、続報を追いたい。
※LEGO(R)・レゴ(R)はレゴグループの登録商標です。『ウェンズデー』およびアダムスファミリー関連の名称・キャラクターは、それぞれの権利者(Netflix ほか)に帰属します。本記事はレゴグループおよび権利者と関係のない非公式の情報記事で、掲載の仕様・価格・発売時期は変更されることがあります。価格・在庫は本文記載の時点のものです。










