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相場2026/7/4 公開5分で読めます

レゴ(R)はなぜ「投資対象」になったのか――値上がりを生む仕組みと、その光と影

甲斐ショウジ甲斐ショウジ· Brimaga 編集長
この記事のポイント

「レゴ(R)は株や金より儲かった」――そんな研究が話題になるほど、いまレゴは“資産”としても注目されています。なぜおもちゃが投資対象になったのか。廃盤による希少化、熱狂的な世界のファン、二次市場という3つの鍵と、実際に高騰したセット、そして見落としてはいけないリスクまでを、日本のコレクター視点で解説します。

レゴ(R)はなぜ「投資対象」になったのか――値上がりを生む仕組みと、その光と影
画像はAIによる生成イメージです。
目次
  1. 「レゴ(R)は株や金を上回った」――ある研究が話題に
  2. 値上がりの鍵①:生産終了(廃盤)による希少化
  3. 値上がりの鍵②:熱狂的なファンと二次市場
  4. 実際に高騰したセットたち
  5. ただし“光”だけではない――投資としての注意点
  6. 日本市場ならでは:円安・国内外の価格差
  7. コレクター視点:brimagaで「なぜ今この値段か」を見極める

子どものおもちゃだったはずのレゴ(R)が、いまや「資産」としても語られる時代になりました。中古市場で価格が何倍にもなるセットがあり、「株や金より儲かった」という研究まで登場しています。なぜ、ブロックのおもちゃが投資対象になったのでしょうか。その仕組みと、見落としてはいけない“影”の部分を整理します。

「レゴ(R)は株や金を上回った」――ある研究が話題に

きっかけのひとつが、経済学者ヴィクトリア・ドブリンスカヤらによる研究「LEGO – The Toy of Smart Investors」です。1987〜2015年の2,322セットを分析し、中古(二次)市場での価格上昇は年平均で約11%(物価を考慮した実質で約8%)にのぼり、大型株・債券・金・美術品などを上回ったと報告しました。しかも株式市場との連動が小さく、分散投資の材料として魅力的だとされています。

ただし、これはあくまで過去のデータです。個々のセットの年リターンはマイナス50%からプラス600%超までと幅が非常に大きく、「レゴなら必ず儲かる」という話ではありません。

値上がりの鍵①:生産終了(廃盤)による希少化

レゴが値上がりする最大の理由は、独特の廃盤(生産終了)モデルにあります。多くのセットは発売から約18〜24か月で生産を終え、新製品に入れ替わります(UCSやモジュラーなど大型の旗艦セットは2〜3年と長めのこともあります)。生産が止まれば供給は増えません。さらに、買った人が箱を開けるたびに「新品未開封」の数は減っていきます。時間が経つほど手に入りにくくなり、欲しい人が探し回って価格が上がる――という構図です。

生産終了で供給が止まり、残った未開封品が希少になる(イメージイラスト)
生産終了で供給が止まり、残った未開封品が希少になる(イメージイラスト)

一般に、廃盤から2年以上が過ぎて市場の在庫が薄くなった頃から、値動きが本格化しやすいと言われます。

値上がりの鍵②:熱狂的なファンと二次市場

もうひとつの鍵が、大人のレゴファン(AFOL)の広がりです。2010年代を通じて大人向け市場は大きく伸び、特にレゴ アイデア(2014年開始)や18+の大人向け路線がその流れを加速させました。彼らは幼少期のノスタルジーや造形美を求め、廃盤セットを積極的に探します。

そして、その需要と価格を可視化したのが BrickLink や eBay といった二次市場です。誰がいくらで買ったかが積み上がり、相場が形づくられていきました。

実際に高騰したセットたち

  • 10179 UCS ミレニアム・ファルコン(2007年・発売時499.99ドル)— 未開封で5倍前後(時期や状態によっては一時的にそれ以上)まで上昇した、高騰の象徴的存在。
発売時499ドルの UCS ミレニアム・ファルコン(10179)は高騰の象徴(公式画像)
発売時499ドルの UCS ミレニアム・ファルコン(10179)は高騰の象徴(公式画像)
  • 10182 カフェコーナー(2007年)— モジュラー・ビルディングの初代として希少化し、未開封は数千ドル級に。
初代モジュラー「カフェコーナー」(10182)も高騰(公式画像)
初代モジュラー「カフェコーナー」(10182)も高騰(公式画像)
  • 10189 タージ・マハル(2008年・発売時299.99ドル)— 一時3,000ドル近くまで達したものの、のちに10256(2017年)として再販され相場が落ち着いた例。「公式の復刻で相場が動く」典型でもあります。
タージ・マハル(10189)。再販で相場が動いた例(公式画像)
タージ・マハル(10189)。再販で相場が動いた例(公式画像)

スター・ウォーズなどのライセンス系や、ファン投票発のレゴ アイデアシリーズは、廃盤後に強く伸びる傾向があるとされます。

ただし“光”だけではない――投資としての注意点

  • 大半のセットは大きく上がらない。前述のとおり個別のばらつきは大きく、平均が良くても“外れ”は普通にあります。
  • 状態がすべて。新品未開封は中古の完品より高く評価され、人気セットでは2倍前後、一部では3〜5倍になることも。日焼け・箱潰れ・湿気などの保管による劣化は価値を大きく下げます。
  • 公式の再販リスク。人気が高いと数年後に公式が復刻することがあり、そうなると二次相場は急落します(タージ・マハルが典型)。
  • 時間と流動性。本格的な値上がりは廃盤から数年後で、売りたい時にすぐ売れるとは限りません。すぐ現金化できる資産ではありません。
  • 予測は保証ではない。「廃盤リスト」や「値上がり候補」はあくまで予想です。

投機目的だけで買うと、値下がりや長い塩漬けのリスクを負います。まずは「好き」で選び、値上がりは“おまけ”と考えるのが健全です。

日本市場ならでは:円安・国内外の価格差

日本のコレクターには、日本ならではの事情もあります。ひとつは円安です。円安が進むと輸入コストが上がり、国内の新定価が引き上げられがち。すると、旧定価で買った在庫や、値上げ前の廃盤品に割安感が生まれ、国内相場が動くことがあります。

もうひとつが国内外の価格差です。海外の BrickLink / eBay と、国内の メルカリ・駿河屋・ヤフオクでは、同じセットでも相場が食い違うことがしばしば。国内限定品や日本先行のセットは、海外で逆にプレミアがつくこともあります。海外の数字をそのまま当てはめないのがコツです。

コレクター視点:brimagaで「なぜ今この値段か」を見極める

値上がりの背景には、必ず歴史とテーマ、そして廃盤という文脈があります。「なぜこのセットが高いのか」を読み解ければ、次に狙うべき1点も見えてきます。Brimagaのデータベースでは、相場スコアや価格推移を手がかりに、いまの価格の“意味”を確かめられます。数字に踊らされず、納得して集めるための道具として使ってみてください。

※本記事は情報提供を目的とした解説であり、投資の勧誘・助言ではありません。売買はご自身の判断と責任で行ってください。掲載の相場・数値は執筆時点のもので、将来の値動きを保証するものではありません。LEGO(R) はレゴグループの登録商標です。本サイトはレゴグループとは関係のない非公式サイトです。

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ブリモのひとこと

値上がりの話はワクワクするけど、無理は禁物。まずは好きを大事にね!

Brimaga マスコットのブリモ

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