Brimagaのデータベースで、2026年8月31日に生産終了が予定されている行を数えたら16件あった。16件とも、レゴ® ミニフィギュア シリーズ29(71052)だった。 12体の個別フィグ、ミステリーボックス、コンプリートセット、BOX、そして6個パック(66814)。8月末に終わる予定のものは、ほかに1つもない。
締切まで19日。そう思って8月12日にレゴ公式ストア(日本)を開いたら、もう買えなかった。
8月末に終わるのは、このシリーズだけ
まず終了予定日の分布から。Brimagaが取り込んでいる生産終了予定日を月ごとに並べると、2026年後半はこうなっている。
| 終了予定日 | 件数 | 中身 |
|---|---|---|
| 2026年8月31日 | 16 | すべてシリーズ29(71052・66814) |
| 2026年10月31日 | 2 | 購入特典2点(40893 Grond/40907 世界のレストラン:メキシコ) |
| 2026年11月30日 | 1 | 購入特典1点(40894 Koenigsegg ステアリングホイール) |
| 2026年12月31日 | 340 | 年末にまとめて置かれた分 |
8月末という区切りは、いまのカタログではシリーズ29の専用枠のようになっている。
12月31日に340件が集中しているのは、この日付が「年末までに終わる見込み」を意味する丸められた値だからだ。この性質は7月20日の記事で詳しく書いた。日付をそのまま「その日に消える」と読んではいけない。
番号付きシリーズは「4か月の枠」で回っている
では8月31日という日付はどれくらい本物なのか。Bricksetで歴代シリーズの販売期間(LAUNCH/EXIT)を並べると、性格がはっきりする。
| シリーズ | 販売枠(Brickset) | 長さ |
|---|---|---|
| シリーズ25(71045) | 2024年1月1日 〜 4月30日 | 4か月 |
| シリーズ26(71046) | 2024年5月1日 〜 8月31日 | 4か月 |
| シリーズ27(71048) | 2025年1月1日 〜 4月30日 | 4か月 |
| シリーズ28(71051) | 2026年1月1日 〜 4月30日 | 4か月 |
| シリーズ29(71052) | 2026年5月1日 〜 8月31日 | 4か月 |
5つとも、月初に始まって月末に終わるきっちり4か月の枠だ。しかもシリーズ26とシリーズ29は、2年違いでまったく同じ枠(5月1日〜8月31日)に入っている。
番号付きシリーズに限ると、2024年は2本(25・26)、2025年は1本(27)、2026年は2本(28・29)。年に1〜2本を、1月〜4月と5月〜8月の枠に流し込む形になっている。
つまり8月31日は、「その日に在庫が尽きる」という予測ではなく、あらかじめ決められた販売枠の終わりと読むほうが近い。逆にいえば、枠の終わりより早く売り切れることも、遅くまで残ることもある。実際、下で見るようにどちらも起きている。
日本では、終了予定の19日前にもう在庫切れだった
8月12日にレゴ公式ストア(日本)のミニフィギュア一覧と各商品ページを開いて、表示を1つずつ確認した。
| セット | 日本価格 | 在庫表示 | バッジ | 販売枠の終わり |
|---|---|---|---|---|
| シュレックシリーズ(71053) | ¥690 | 近日発売:2026年10月1日 | 新着 | 未設定 |
| シリーズ29(71052) | ¥590 | ただいま在庫切れ | 新着 | 2026年8月31日 |
| どうぶつシリーズ28(71051) | ¥590 | ただいま在庫切れ | まもなく廃番 | 2026年4月30日 |
| スパイダーバース(71050) | ¥590 | 製造終了 | ─ | 2025年12月31日 |
| F1®コレクターズ レースカー(71049) | ¥590 | 製造終了 | ─ | 2025年8月31日 |
ミニフィギュアという1つの棚の中に、廃番の4段階がそのまま並んでいる。 未発売、在庫切れ、在庫切れ+予告、製造終了。
そのうえで、シリーズ29の行だけ様子がおかしい。
- 販売枠はあと19日残っているのに、在庫はもう無い
- なのにバッジは「まもなく廃番」ではなく、発売から3か月以上たった今も「新着」
逆に、4月30日に枠が終わったはずのシリーズ28は、3か月半すぎた8月12日でもページに残り、「まもなく廃番」の表示が付いたままだ。予告表示・在庫・予定日の3つが、それぞれ別の時計で動いている。

商品ページの下部には「バッグに入れる」ボタンが出ているが、これは購入できることを意味しない。在庫の判定は、商品概要にある在庫表示(「ただいま在庫切れ」「製造終了」)のほうで行った。同じ罠は8月9日の記事でも踏みかけている。
全12種と、日本語の呼び名
シリーズ29の中身は12種。公式の日本語名は商品説明にだけ書かれている(Brimagaのミニフィグ図鑑は英語名で収録しているので、対応を並べておく)。
| 日本語名(公式) | 英語名 | パーツ数 |
|---|---|---|
| ロボット T-レックス | Robot T. rex | 5 |
| 海洋生物学者 | Marine Biologist | 4 |
| バイオニクルのコスプレイヤー | BIONICLE Cosplayer | 5 |
| ユニコーンエルフ | Unicorn Elf | 4 |
| ミステリアスなローニン | Mysterious Ronin | 5 |
| かわいい魔女 | Cute Witch | 5 |
| サッカーのゴールキーパー | Football Goalkeeper | 4 |
| チューバ演奏者 | Tuba Player | 5 |
| ショコラティエ | Chocolatier | 4 |
| ゴミばこモンスター | Trash Monster | 4 |
| タピオカドリンクのコスプレイヤー | Boba Cup Fan | 4 |
| モンスターハンター | Monster Hunter | 5 |
12体とも初出は2026年で、Brimagaの図鑑では fig-017555 から fig-017566 まで連番で並んでいる。
過去作を知っているほど引っかかるのはバイオニクルのコスプレイヤーだ。2001年に始まったバイオニクルの仮面をかぶった人物という体裁で、実物のバイオニクルのキャラクターではなく「それのコスプレをしている人」という一段ひねった設計になっている。公式の日本語名も「バイオニクルのコスプレイヤー」で、キャラクター本人ではないことを名前で示している。

日本の読者にはミステリアスなローニンも近い。刀と手裏剣が付属する、頭巾と髷(まげ)の浪人だ。

次のシリーズは¥690 ── 米国は据え置きなのに
10月1日に、次の「シュレックシリーズ」(71053)が出る。日本価格は 690円。シリーズ29の¥590から100円上がる(+16.9%)。
「ライセンス物だから高いのでは」と考えたので、過去のライセンス版コレクティブルミニフィグの日本価格を2つ確かめた。
| セット | 種別 | 日本価格 |
|---|---|---|
| F1®コレクターズ レースカー(71049・2025年) | ライセンス | ¥590 |
| スパイダーバース(71050・2025年) | ライセンス | ¥590 |
| どうぶつシリーズ28(71051・2026年) | 番号付き | ¥590 |
| シリーズ29(71052・2026年) | 番号付き | ¥590 |
| シュレックシリーズ(71053・2026年10月) | ライセンス | 690円 |
ライセンスの有無では説明がつかない。 直近のライセンス版2つはどちらも¥590だった。
そして海外の定価はどうかというと、Bricksetに載っているシリーズ29とシュレックシリーズの参考価格は、どちらも £3.49 / $4.99 / €3.99 で完全に同じだ。上がっているのは日本価格だけ、ということになる。
レゴジャパンからこの変更についての告知は見つけられなかった。店頭表示の変化として確認できるもの、という位置づけでお読みいただきたい。7月20日のワンピースの記事で扱った2026年6月の価格改定も、同じく公式アナウンスのないものだった。
もっとも、ドル比で見ると話は少し変わる。1ドルあたりの日本価格を出すと、¥590なら118.2円、¥690でも138.3円。Brimagaが7月29日の記事で出した112セットの中央値は1ドルあたり165.6円なので、値上げ後でもコレクティブルミニフィグは、レゴ製品全体のなかではまだドルに対して割安な部類にある。
シュレックシリーズは「全12種」だが、商品説明に並ぶキャラクター名は13名ある。シュレック、フィオナ姫、ドンキー、ピノキオ、クッキーマン、ドラゴン、長ぐつをはいたネコ、セロニアス、オオカミ、マーリン、ファークアード卿、妖精のゴッドマザー、チャーミング王子。フィオナ姫とドンキーが1体に同梱されているためで、Brimagaのカタログでも 71053-6 は "Fiona and Donkey" という1行になっている。

コレクター視点:ブラインド商品は、相場データに乗らない
最後に、この記事で正直に書いておかなければならないことがある。
Brimagaは楽天とYahoo!ショッピングの出品を製品データベースに継続的に取り込んでいるが、コレクティブルミニフィグのミステリーボックスは、歴代どのシリーズも国内出品が1件も入っていない。シリーズ26・27・28・29、F1、スパイダーバース、シュレック、6個パックの66814 ── 全部ゼロだ。
これは「日本で売られていない」という意味ではなく、取り込めていないという意味だ。中身がランダムなブラインド商品は、商品名に「レゴ ミニフィグ シリーズ29」としか書かれないことも、逆に12体の名前が全部並ぶこともあり、型番でのマッチングに乗りにくい。この種の商品の実勢価格については、Brimagaはいま何も言えない。
そのぶん、判断材料として使えるものを挙げておく。
- 公式ストアで買うつもりなら、シリーズ29はもう選択肢に入らない。8月12日時点で在庫切れで、販売枠も8月31日で終わる。再入荷があるかは公表されていない。
- 枠が終わっても、すぐ消えるわけではない。シリーズ28は4月30日に枠が終わってから3か月半、いまもページに残っている。ただし在庫は切れたままだ。
- 1体ずつの相場を見るなら図鑑のほうが手がかりになる。12体はミニフィグ図鑑に個別ページがあり、他のセットに同じ造形が入っているかどうかを確認できる。ブラインド商品の相場は「シリーズ単位」ではなく「どの1体が欲しいか」で決まる。
- 10月1日からは¥690が基準になる。12種そろえる場合、単純計算で ¥7,080 が ¥8,280 になる(重複を引かない理想値)。
シリーズ29を箱買いする最後の窓は、公式ストアではもう閉じている。それでも欲しい1体があるなら、次に見るのは国内モールやフリマアプリで、そこは残念ながらBrimagaがまだ数字を出せていない領域だ。
まとめ
- Brimagaのカタログで2026年8月31日に終了予定の16行は、すべてレゴ ミニフィギュア シリーズ29(71052・66814)だった。
- Bricksetで歴代を並べると、番号付きシリーズはきっちり4か月の販売枠で回っている。シリーズ26とシリーズ29は2年違いで同じ5月1日〜8月31日の枠。
- ところが日本の公式ストアでは、シリーズ29は終了予定の19日前にすでに「ただいま在庫切れ」。しかもバッジは「まもなく廃番」ではなく「新着」のままだった。
- 逆にシリーズ28は、4月30日に枠が終わってから3か月半たってもページに残り「まもなく廃番」表示のまま。予告・在庫・予定日は別々に動いている。
- 10月1日発売の次シリーズは690円。過去のライセンス版2つ(F1・スパイダーバース)はどちらも¥590だったので、ライセンスの有無では説明できない。海外の参考価格(£3.49 / $4.99 / €3.99)は据え置きだった。
出典:レゴ公式オンラインストア(日本)のミニフィギュア一覧および 71049・71050・71051・71052・71053 の各商品ページ(すべて2026年8月12日に開いて確認。日本価格・在庫表示・バッジ・日本語の製品名は当日の表示)/Brickset(71045-0・71046-0・71048-0・71051-0・71052-0・71053-0 の LAUNCH/EXIT と参考価格)/Brimaga 製品データベースおよびミニフィグ図鑑(終了予定日の件数、12体のパーツ数と図鑑番号、国内出品の取り込み状況)。
※LEGO(R)、レゴ(R)、ミニフィギュアはレゴグループの商標です。『シュレック』はDreamWorks Animation、BIONICLEはレゴグループ、F1はFormula One Licensing BV、スパイダーマン関連はMARVELの、それぞれ商標および著作物であり、権利は各権利者に帰属します。本記事はレゴグループおよび各権利者とは無関係の非公式な情報記事です。価格・在庫・生産終了時期は変動します。















