毎年10月末から11月にかけて、メキシコでは故人を陽気に迎える祭り「死者の日(ディア・デ・ロス・ムエルトス)」が行われます。その象徴といえば、花で飾った帽子をかぶった優雅なガイコツの貴婦人――ラ・カトリーナ。レゴ(R)はこの人気モチーフを大人向けのディスプレイセットにして、アイデア(LEGO Ideas)21372 ラ・カトリーナとして正式発表しました。
1,212ピース・$139.99・2026年8月1日発売とされ、Bricksetほか各メディアが公式リビールを報じています。
セット概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| セット番号 | 21372(LEGO Ideas) |
| ピース数 | 1,212 |
| 参考価格 | $139.99 / €119.99 / £109.99 |
| 発売 | 2026年8月1日 |
| 対象 | 大人向け(18+)ディスプレイ |
| デザイン | ファンデザイナー yop1172 の考案 |
見どころは、すべてがブロックで組まれた装飾の細やかさ。帽子とドレスにはプリントのシュガースカル(砂糖菓子のドクロ)、胸元や裾にはブリックで組んだマリーゴールド、足元の台座には花々とオオカバマダラの蝶があしらわれています。手にした小さな蝶までを含め、全体が「死者の日の祭壇(オフレンダ)」の華やかさをまとった一体です。
そもそも「ラ・カトリーナ」とは
ラ・カトリーナは、20世紀初頭のメキシコの版画家 ホセ・グアダルーペ・ポサダが生んだ骸骨画がルーツとされ、のちに壁画家ディエゴ・リベラの作品で今の姿が広まったとされます。死を恐れるのではなく、着飾って笑い飛ばす――そんな死者の日の死生観を体現するアイコンです。
台座を彩るマリーゴールド(メキシコではセンパスチルと呼ばれる)は、その香りで故人の魂を導くとされる「死者の日の花」。オオカバマダラの蝶もまた、祖先の魂の化身と考えられています。単なる骸骨の置物ではなく、文化の意味が細部まで宿ったセットである点が、このモデルの奥行きです。

LEGO Ideas という舞台、そして相場
LEGO Ideas(旧CUUSOO)は、ファンの投稿デザインが1万人の支持を集めると製品化を審査される、レゴ公式のクラウドソーシング枠。ラ・カトリーナもその1つです。世界のファンの「欲しい」(Brimagaが集計するBrickset のウィッシュリスト登録数)で見ると、この枠の人気の高さがわかります。
| セット | 発売 | ピース | 状態 | 世界の「欲しい」 |
|---|---|---|---|---|
| ツリーハウス(21318) | 2019 | 3,036 | 廃盤 | 5,600人 |
| NASA アポロ サターンV(21309) | 2017 | 1,969 | 廃盤 | 3,756人 |
| ゴッホ 星月夜(21333) | 2022 | 2,316 | 現行 | 3,899人 |
| セントラルパーク(21319) | 2019 | 1,070 | 廃盤 | 2,326人 |
| ホーカス ポーカス(21341) | 2023 | 2,316 | 廃盤 | 2,376人 |
Ideas は限定生産で早期に廃盤しやすい枠ですが、相場サイトとして正直に言うと、「廃盤後に必ず値上がり」ではありません。値動きはセット次第です。
- 上がった例:セントラルパーク(21319)は参考価格 $59.99 に対し、BrickEconomy集計で新品未開封がおよそ$100(約+66%)。人気IP(フレンズ)と限定ミニフィグが効いたとみられます。
- 下がった例:一方の大型ツリーハウス(21318)は $249.99 に対し集計で約$234と、廃盤後もむしろ弱含み。定価が高く大きいセットは、供給も相応にあったためと考えられます。

つまり「LEGO Ideas=投資」と一括りにはできません。題材の強さ・サイズ・定価・現存数で明暗が分かれます。狙うなら、各製品ページの相場スコアと価格推移で「いま割安か」を1つずつ確かめるのが確実です。
日本ではどうなる?
日本での価格・発売日はまだ発表されていません。$139.99という海外価格から素直に換算すると2万円前後が目安ですが、国内価格は為替や設定で前後します。過去のアイデア作品はレゴ公式ストア・認定販売店・Amazon・楽天などで扱われてきました。
なお、ブリックで組んだマリーゴールドや蝶という作りは、国内でも人気のレゴ(R)ボタニカルと親和性が高いところ。花モチーフのディスプレイが好きな層にも刺さりそうです。予約が始まったら、Brimagaの製品ページで国内オファーを追えるようにしておきます。

コレクター視点:アートと季節を「飾る」Ideas
近年のLEGO Ideasは、星月夜(21333)のようなアート作品や、ホーカス ポーカスのような季節のディスプレイなど、「暮らしに飾る」方向の名作が続いています。ラ・カトリーナはその両方の性格を持つ一体――アートピースであり、秋(死者の日=日本のハロウィン期と重なる)の季節装飾にもなります。
死者の日を真正面からテーマにした本格セットは珍しい存在です。ファン投稿の原案は約89cm・2,894ピースという大型でしたが、製品化にあたって約43cm・1,212ピースへと飾りやすいサイズに再設計されたとされ、こうした「ファンデザインからの調整」もLEGO Ideasならではの見どころ。日本価格と予約情報は、Brimagaの世界LEGO動向とニュースで追いかけます。
―― 花もガイコツも蝶も、ぜんぶブロックで。今年の秋の“飾る一体”に、静かな注目が集まりそうです。
LEGO(R) はレゴ社の商標です。本サイトはレゴ社とは無関係の非公式サイトです。







